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iPhone以外の修理について
iPadの修理工程お見せします!【鳥取・米子iPad修理店の裏事情】
[2019.04.04] スマホスピタル米子
カテゴリー:iPhone以外の修理について
本当に多くのiPad修理の依頼を
いただいておりまして
ありがとうございます。
今回は普段お見せしない修理工程を
ちょこっと公開します!
皆さんのiPadが長く使用できるように
スタッフがどういうことをしているのか
最近ちょこっとスリムになったと
自負している店長自ら、解説します!!
iPadの解体工程!
①ガラス剥がし
最初にして最難関の作業、
それがガラスの取り外しです。
取り外しは2段階になっています。
まず、本体ボディからガラスを
剥がしてあげること、そして
基板であるロジックボードから
接点を外すことでガラスパーツを
本体から取り外すこと。
ここではまず本体から剥がします。
ガラスと本体の間にモノを挟んで
粘着を剥がしていくのですが
まず間に入れるというのがとっても大変!!
温めることで粘着力が弱くなるので、
温風などで温めてちょっと緩くなった
ところにブスッと!さし過ぎると
内部のパーツに傷をつけてしまいかねませんし、
温風も温度を考えないと熱し過ぎて
破損させてしまうこともあります。
まさにiPad修理の東大受験や~!!(全然うまくない)
②液晶画面の取り外し
ガラスの下に存在しているのは液晶画面です。
実はiPadのパーツで最初に本体から取り外せる
のはこの液晶なのです。ガラスを開けると
四角がネジで止められた液晶に触れます。
液晶の下にロジックボードがあるため、
この時はまだガラスは外せません。
まずは液晶のネジを外して持ち上げます。
液晶を持ち上げるとロジックボードとの
接点が見えました。
ここから液晶の接点を取り外します。
トランプのある部分気になりますよね?
そこはバッテリーとロジックボードの接点。
液晶を外すよりも先にそこを絶縁するのですが、
バッテリーにはあとで触れたいと思います。
③ガラスをロジックボードから取り外す
液晶を取り外すとご覧の通り、ガラスと
ロジックボードの接点が見えました。
これらを取り外すとガラスも本体から
完全に放すことができます。
機種によりますが、中にはホームボタンも
ロジックボードに接点があるものも。
全ての接点を外さないと断線させて
しまいますのでよく確認をします!
こんな感じ。ガラス割れの場合は本体に
ガラス片が残ることも多いので
本体側もキレイにしてあげます。
④ホームボタンを取り外す
Touch IDに対応したiPadは本体と
ホームボタンは一対なので
ガラスからホームボタンを
取り外して新しいガラスに取り付ける
必要があります。
iPadmini3、iPadmini4、iPadAir2、
iPadPro、iPad5、iPad6などが
該当しますね。
線が非常に細いので断線には要注意!
割れたガラスの場合はホームボタン
にもガラス片がついてきちゃいます。
それらを剥がしてホームボタンを
きれいにするときにうっかり・・・
ってことになりかねませんので、
本当に繊細な作業なのです。
時にはガラス割れで、
すでに断線していたなんてケースもあります。
⑤バッテリーを取り外す
ガラスや液晶交換の場合はここに
たどり着かず折り返しになりますが、
バッテリー交換の際は避けて通れません。
先ほどの液晶取り外しの前のことからお話をしましょう。
まず、接点はネジで止められているので
それを外します。そうするとロジックボードと
バッテリーの間に絶縁するためのものを
挟むことができます。写真のトランプのように。
これでロジックボードに電気が流れなくなるので
液晶とガラスを安心して外すことができるという訳です。
その結果がこの写真。
バッテリーを取り外すには厄介なことが2点。
一つはバッテリーが本体に強力に粘着され
ているということ。もう一点はバッテリーの
接点はロジックボードの下敷きになっているということ。
バッテリーを剥がすのは本当に大変です。
ガラスの粘着を取り外すのに一苦労して
ようやく出会えたバッテリー。
そしたらまた粘着を剥がすのか・・・
温めながらでもいいですが、
バッテリーを熱するのは怖いので
ワタシは力技。でも勢い余って回りの
パーツを傷つけないように要注意。
そして無事に剥がすことができても、
ロジックボードが浮かないとバッテリーが
取り出せません。この時にロジックボードを
丁寧に外さないと、ドックコネクターや
カメラパーツ、スリープボタン
といったパーツをダメにしてしまう
可能性があります。
⑥すべてを元に戻す
バッテリーも取り外すとこんな感じ。
ロジックボードとドックコネクター、
カメラ、スピーカー、スリープボタン、
ボリュームボタンが残っています。
ロジックボードとドックコネクターは
はんだでくっついていますが
他は全部バラバラに取り外せます。
今回はそこまでやりませんが、
ここまでくれば残りを本体から取り外す
のはそこまで難しくはありません。
では元に戻すのは?
ここまでを遡るのです。液晶とガラスを
ロジックボードに取り付け、バッテリーの
電気をロジックボードに流れるように
接点をひっつけ、閉じてしまいましょう。
そうして元に戻したらこのように↓
ジャジャーン!!
どうですか?
皆様から依頼をいただいたiPadは
このような工程で修理をされています。
最後、閉じてからガラスが本体から
外れないようにするための圧着にかなりの
時間を要するので、お返しが最短でも
預かった翌日になってしまいます。
スマホスピタルのエンジニアたちの
仕事の一部を紹介しました。
皆様の大切な端末はお預かりした
以上の破損が出ないように
これらの繊細な工程をエンジニアが
丁寧にこなしていくのです。
鳥取、島根のiPad修理は引き続き、
スマホスピタル米子店に
安心してお任せいただけたらと存じます。
みんなのiPhone、iPad、スマホの味方
スマホスピタル店長より
050-3785-2317
鳥取県米子市旗ヶ崎2021-7(有限会社福井事務機内)
スマホスピタル米子店
